伊苅前支部長の後任として日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)・関東甲信越支部長を拝命致しました帝京大学の上妻です。就任に当たり多くのご支持、ご支援を頂戴しこころより感謝申し上げます。
循環器医療は患者さんの生命、ADLを保つために極めて重要な分野であり、カテーテルインターベンションは患者さんの命を守る積極的な治療の中心であります。しかし、超高齢社会、少子化社会となり、医療をとりまく環境は極めて厳しく、今後医療費は大幅に削減されることを余儀なくされるでしょう。実際にカテーテルインターベンションのデバイスは薬価をどんどん引き下げられており、この業界の企業にとっても過酷な状況になっています。さらに医師の働き方改革が実行され、循環器を目指す医師はこの10数年で半減しているのが現実です。この重要な医療を守るために、若手医師にとっても企業にとっても双方に魅力ある学会としていく必要があり、ライブ・ハンズオンを利用した教育コンテンツの充実、若手を中心とした発表やコメンテーターの経験の機会を作っていくことが求められていると考えております。地域医療を守るための方策をCVIT地方会としても考えていく必要があるでしょう。
CVIT関東甲信越地方会・東京ライブデモンストレーションは、毎回参加者1,000人を超えており、非常に活気のある地方会です。その勢いを保ちつつ、存続可能な形態を模索しながら活動を進めて参りますので、各地域、各領域の先生方から改善が必要な点についてぜひ声を上げていただきたいと思います。関東甲信越支部長として誠心誠意取り組んでいく所存であります。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。